日本は国土の67%が森林に占められる世界でも有数の森林大国です。
私たち日本人は古来より、多くの山に囲まれ豊かな森林を有した環境の中で、各地域にそれぞれ独自の文化を築いてきました。
安全で安心、延いては健康な生活の基盤とし豊かな森林環境から多くの恵みを得て来たのです。
近年、大量の燃料を消費し、急速に発展する経済の裏に、排出される有害物質などによる地球規模での環境の悪化が大きな問題となっています。
環境問題の中でも深刻といわれる地球温暖化現象の大きな原因の一つに、大量のエネルギー消費によって出る炭酸ガス排出量の増加が挙げられます。
木や植物は葉から炭酸ガスを吸い、根からは水を吸って、太陽エネルギーによって体を成長させます。光合成によって大気中の炭酸ガスは樹体に取り込まれ、炭素となって固定するのです。これは「炭酸ガスの固定化」という働きで、木は炭酸ガスが炭素化合物に変化し固定化したものと言えます。
木々はこの炭酸ガスを大気中から吸収し、固定化することで炭酸ガスを減らしています。しかも、こうして固定化された炭酸ガスは、伐採し資材として加工されても木の組成分として固定化されたまま再出することはないのです。豊かな森林は日々こうした光合成を行い、大気の浄化を行っているのです。
又、地上に落ちた葉は肥沃な土壌をつくり、大きく張りめぐる根は地盤を支え大量の水を貯え、私たちの生活に爽やかな風を送ってくれるのです。
このように森林とは、私たちが健康な生活を送るための重要な役割を担っていることを改めて認識し、森林の大切さを自分たちが出来る可能な取り組みで次世代に継承して行きたいと考えます。
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