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 本 物 の 価 値

 日本の歴史的建造物は、その殆んどが木構造の建造物です。各時代に主要地に建てられた城や、大小様々な社寺、又軒を連ねる庶民家、雪深い地に点在する茅葺の集落等、それぞれに保全の手は施されていますが、紛れもなく、100年或いは200年以上の間その地に根を張った木造建築なのです。

 そして現代に於いても国土の約7割を占める森林は、日本の持つ数少ない資源の一つであり、古今を問わずこの“木”の性質を熟知し地域の風土に合わせ、巧みに組み上げ築く建物こそが、和風、洋風を問わず、真の日本建築なのです。
 しかしながら、高度成長にあおりを受け私たちの建築(住宅)に対する価値観は大きく道を外し、合理化、規格化、低価格化、そしてこれらを掲げるメーカー(ブランド)などを基準に、見て、選んで、購入する消費商品的産物と変化してしまったように思えます。

 この様な商品的思考によって建てられる住宅の寿命は20年~30年程度と非常に短く、又多用される既製建材から揮発する有害な化学物質が原因とされる健康被害が増加するなど、建築物としてその価値は著しく低下していると言えます。

 価格を抑え、且つ大量に生産するため、安価な輸入材を使用し工法を簡略化し施工に熟練の技術や知識を要しない扱いの安易な建材の仕様を標準化し“売れること、こなすこと”を目的とするハウスメーカーや建材メーカーをはじ
めとする多くの建築業者の取り組みは、木造建築の信頼を著しく穢すばかりでなく、代々受継がれてきた職人の技術をも衰退させてしまう事にもなるのです。
 家族が安心して永く安全に暮らせる家とは・・・?、過剰ともいえる設備。高気密、高断熱構造。耐震性を上げる設備や構造など、問題とされる住宅の品位の改善にこのような寿命の見えない工業的開発(取組み)に頼るのではなく、確固たる実績のある真の日本建築の利点を見直し、施主、業者が共に材料(素材)、工法(技術)、更には地域環境を真剣に考え、家づくりに生かすことが最も有効な品位の改善策であり、住宅(建築物)延いては地域全体の価値向上につながるのです。

業者まかせの家から、目の行き届く家へと、家づくりも変わってゆく。構造の見えないもの、不透明なものは、忌避されてゆく。施主が素材を吟味し、代々受け継げる家屋へと、家は変貌する。味わいとウィット、ゆとり、格調・・・・・、いまとなっては耳慣れない風情も戻る日が来る。
が、いざそのときになって、家づくりのの技術が継承されていないようでは、元も子もない。ほぞを主体とした骨組みをしっかりと造っておこう。湿気に強い材料を床下に使う。たっぷりと縁の下を広く取って、屋根の軒を十分に深くする。
我が国に適した家屋に関する古今の知識は幼い頃から教え込まれるようになる。
ノスタルジーから昔のままの姿を再現し残すことがよいと言うことではない。
新たな日々に応用してこその伝統であろう。
       作家 服部真澄
       国と家とで、国家なり。
             より引用

 栃木に住み、栃木で暮らす。日光連山、那須連山に囲まれ雄大な山々から生まれる爽やかな風、清らかな水、澄んだ空気、春夏秋冬を折に感じることの出来る環境。そしてこの環境に守られ、多くの恩恵をもらいながら生活する私たち・・・。
 これから、多額の資財を投じ家を持とうとする人たちはまず、自分(家族)のために、住まいに要求するべき物(価値)は何かを真剣に考え、学ばなければならない。陳列するモデルハウスの出来栄えを吟味するレベルではなく、生活を共にする素材を、子や孫に残せる揺るぎない造り(技術)を、時間を惜しまず、じっくりと。
 そして導き出された答えは、きっと豊かな生活環境、自然環境を後世に残す取り組みにつながっていることに気付くはずです。


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