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12月〜1月 |
↓先ずは当社の抱える古材(在庫)の中から山口の家に使用する材をチョイスします。
と言うか、在庫材の寸法を有る程度計算に入れてプランニングをご提案させていただきました。
↓長さ、太さ、曲がりを確認し、選択した材の傷みをチェックしていきます。
傷みの大きいものは長材としては使えず、短く切使いすることになります。
↓山口の家では、主要な梁、桁に古材を十数本使用しますが、その他の材料は地場産の杉、桧、松材など新材を使用します。
材料が次々と納材されて来ています。
↓墨を付け、刻みが始まりました。
先ずは土台となる桧です。
↓こちらは小屋の登り梁を支える松の太鼓梁、天秤材と言います。
↓ここに登り梁が載ります。この後固定用のダボ栓が刻まれます。
↓指揮を取る当社最年長の棟梁!
曲がりのある古材の通りを出しています。柱や束の長さ、梁桁の銜ぎ(くわぎ)の塩梅を想定しての墨出しです。
↓これは棟木と平行に架かる通り桁、約7mが2本次となります。
刻み後こうして上木と下木の当たりを確認し微調整していきます。
加工は台持ち継ぎです。
簡単そうですが・・・こんなに長いんですよ!
↓古材の刻みも着々と進んでいます。
↓大黒柱と大桁が納材されてきました。
他の材料も次々と入ってきます。
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2月 |
↓棟木の下に平行に入る丸太の桁(中棟)に墨付けをしています。
この丸太は継ぎ手が刻まれ一本物として組まれます。
↓上の丸太は、登り梁を受ける天秤材の中央に載ってきます。
天秤の太鼓梁は真っ直ぐではないので、銜ぎ(くわぎ)の位置や深さが全て違ってきます。
↓丸太の継ぎ手を刻みます。
元口と末口を「台持ち継ぎ」と言う加工で継ぎます。
↓刻み後二本を並べ継ぎ手の当たりを見ます。
画像が小さいですがフォークリフトの隣で棟梁が当たりを見ています。
↓古材も含め小屋組み材の加工も大分進んできました。
↓材料の山も大分低くなってきました(笑)!
↓これは下屋部の材料です。保々加工は終わっています。
↓柱と平桁の加工状況です。
柱の上部には打ち抜きの重ほぞが刻まれてます。
↓大入れの差し桁です。上の画像にもありますが、差し物がかなりあります。
↓これが五寸角棟木です。
腰掛かま継ぎという継ぎ手で4本継いでいきます。
↓いよいよ加工も大詰め!
垂木の加工をしています。
垂木に面戸板の欠き込みを入れて行きます。
↓塗装屋さんと色合わせです。古材に近い色を出すため、杉、松と材種を変え何回も調合を変え色決めをしました。
かなり黒く見えますが・・・、いえいえ!これで丁度いいんです、
家が出来上がる頃には材に色が馴染んで丁度良くなる計算です。
↓地杉の大黒柱の加工も仕上がりました。
頭部は梁桁が四方から掛かってきます。
足元は土台を銜える加工です。床板の欠き込みもされています。
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小 屋 仮 組 |
2月28日〜3月1日 |
材料の加工も保々終了したところで、当社工場で小屋組(屋根の骨組)の仮組を行います。古材等々曲りくねった木材が計算通りに組み上がるかを確認する作業です。
先ずはこの小屋組みの基準になる長さ四間の古材の梁を5丁+新材2丁を並べます。これを支える大桁にも古材を使ってます。
基準になる梁材です、一ヶ所一ヶ所当たりの微調整をしていきます。
新材と古材が継がれその上に5丁口の梁が架かります。
5丁口を受ける大桁は長さが六間(約11m)有るため、柱を建てずにこうして継いでいきます。
中央の通りに通し桁を入れ、3本の束の上に天秤となる太鼓梁を載せます。
天秤梁が7丁、綺麗に組まれました。
天秤梁の中央通りに丸太の桁(中棟)を載せます。
中棟木の丸太が2本継がれ通りがしっかりと出ました。
この中棟木の上に束を建て本棟木が載ります。
棟木に登り梁が架かります。天秤梁がしっかりと登り梁を受けています。
仮組とは言え・・・重いものは重い(怒)by大工といった感じです!
順調に材料が納まっています。
さ〜出来た!これで一先ずは安心。。。この上に渡りあご加工された母屋材が載ってきます。
当社の最年長の棟梁であっても、この手の仕事は組み上がるまでは酒が喉をとおらないらしい!
写真を数枚撮ったところで・・・早々に解体!
いよいよ本番の建て方に備えて気合いが入ります。
翌日バラシた古材を水洗い。古い煤を落としてお色直しと言ったところです。
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